1月の誕生石で知られるガーネット!
和名:柘榴(ざくろ)石
由来:ガーネットの結晶は赤く丸いものが集まった状態の物がよく産出されるので、初めてガーネットの結晶を見た人がざくろの実を連想し、ラテン語のgranatum(グラナトゥム)「種がたくさんある」から派生しました。
ガーネットは1種類の宝石に付けられた名前ではなく、
グループの総称です。赤い石というイメージが強いですが、実は緑色・黄色・オレンジ色など(ブルーはないんですが…)どんな色でもそろえることが出来ると言われる宝石なんです。
アルマンディン・ガーネット
ワイン・レッドのアルマンディン・ガーネット。
主な産地は、インド、ブラジル、スリランカ、マダガスカル、タンザニア、アメリカ。
語源は、もともとの産地であった小アジア(トルコ)の町「Alabanda」より「Alabandicus」と呼ばれ、後に「Almandine」になったそうです。
一般的にガーネットといえばアルマンディンを指すことが多いくらい多くの市場で出回っています。低単価ジュエリーに使われます。
パイロープ・ガーネット
鮮やかな赤色のパイロープ・ガーネット。
主な産地は、南アフリカ、アメリカ、タンザニア、オーストラリア
語源は、
この石の赤色からギリシャ語の「炎のような」という意味の「Pyr」です。
その鮮やかな赤はしばしばルビーと混同されたそうです。
パイロープ・ガーネットに含まれるクロムと鉄分の成分により赤く変色したものが多いです。
ロードライト・ガーネット
ローズ・レッドのロードライト・ガーネット。
主な産地は、タンザニア、ケニア、マダガスカル、アメリカ、スリランカ、インド
語源は、
ギリシャ語の薔薇を意味する「ロード(Rhodo)」と石を意味する「ライト(Lite)」をつなげて「ロードライト」となったそうです。
1882年アメリカのノースカロライナ州で発見されました。
アルマンディン・ガーネットやパイロープガーネットと違い、紫がかった色味が特徴です。
スペサルティン・ガーネット
美しいオレンジ色のスペサルティン・ガーネット。
主な産地は、マダガスカル、タンザニア、ケニア、スリランカ
語源は、最初に発見されたドイツの産地で、フランクフルトからウルツブルクに向かう途中にあるバイエルン州のSpessartの地名にちなんで命名されました。
90年代に入り、「マンダリンガーネット」とも呼ばれるようになりました。このマンダリンガーネットは、スペサルティン・ガーネットの中でも、美しいマンダリンオレンジのような豊潤な色目を持つ
特別なスペサタイトガーネットに与えられた名前です。
グロッシュラー・ガーネット
グリーンやイエロー、オレンジなどの色を持つ、グロッシュラー・ガーネット
主な産地は、ケニア、タンザニア、パキスタン
和名は「灰ばんざくろ石」
中でも、グリーンのグロッシュラー・ガーネットを「ツァボライト」と呼び、その由来は、ケニアのツァボ国立公園で産出されたことにちなんで、当時のティファニー社長プラット氏によりツァボライトとされました。
またこのグロッシュラー・ガーネットの中のオレンジ色で透明度の高いガーネットを「ヘソナイト」とよびます。ヘソナイト・ガーネットのオレンジ色は、マンガンと鉄の混入による発色です。
デマントイド・ガーネット
グリーンのデマントイド・ガーネット。
主な産地は、ロシア、イタリア。
ダイアモンドのようなに虹色の光沢(ファイアー)」を持つことから1878年「デマントイド」と命名されました。
クロム分を含んだ黄緑系のデマントイドはロシアのウラル山脈ではじめて発見され最高級のものが産出されます。ダイアモンド の虹の輝き(ファイアー)は「光の分散」によって生み出されていますが、ダイアモンドよりもデマントイドは光の分散度が高く、希少性もあることからガー ネット中で最も高く評価されています。また、「ホーステイル(馬のしっぽ)」と呼ばれるアスベストの細かい毛状のインクルージョンを持つのが特徴です。